七夕に「運命の人」と出会っちゃうウッソみたいなホントの話。前編【女子鉄ひとりたび】4番線
裕子流鉄道旅に同行すると、日本が愛おしくなる。~宮脇灯子~
■ジブリ駅にパズーを探す私はシータ?
乗車して最初に訪れたのが萱島(かやしま)駅。高架駅でありながら、ホームを突き抜けてクスノキが生えているという、めずらしい構造だ。
もともと、この地にあった萱島神社のご神木を保護するために、高架化される際にホームに穴を開けた設計にして、伐採を回避したというエピソードがある。
自然と人間の共生の可能性を体感できるこの駅、遠目から見るとコンクリートのホームを緑の葉が覆うように建っていて、「天空の城ラピュタ」を想起させる。私は密かに「リアルジブリ駅」と命名して、何度となく訪れている。
再び京阪本線に乗り枚方(ひらかた)市へ、ここから未乗車区間の交野線に乗り換えて、七夕である今日を選んだ理由にまつわる旅が始まる。
線路に沿うように流れる天野川は、古くから「地上の天の川」と称されているほか、交野市駅のほど近くには織姫を祀った機物神社もあるなど、七夕伝説とのつながりがとても深い。
交野線の列車にも「おりひめ号」と「ひこぼし号」が走っていた。普段、この2つは朝のラッシュ時と深夜時間に運行していたため、それぞれが出会うことはない。
そこで、年に一度の七夕の日だけに同時刻に走らせて、織姫と彦星を再会させるという、なんともロマンチックなイベントを過去に実施していた。そのため、ここは私にとって七夕路線という印象がとても強い。
平日の朝にのんびりと車窓を眺め、ほぼスッピンで乗り鉄している私と違って、きっと今ごろ空の上の織姫は、朝シャンにメイクに着替えにと大忙しだろうなと想いを馳せた。
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■「女子鉄ひとりたび」出版記念イベント・レポート【その①】
初の本格的な紀行本の発売を記念して、東京・大阪のなんと二カ所!で、豪気にイベントを開催した。
その時の様子を数回に分けて振り返ってみよう。(告知ポスターは大阪会場)
開催:東京 2019年12月28日 八重洲ブックセンター本店 8Fイベント会場
大阪 2020年1月13日 旭屋書店なんばCITY店 特設イベントスペース
■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日